注文住宅は、建主の希望を反映させることができるお家として人気があります。確かに、自分好みの間取りや設備を選べる点は、大きな魅力です。自由度が高いので、広さや耐震性、防火性といった部分もこだわることが出来ます。ところが注文住宅はこのようなメリットばかりではありません。
注文住宅は当然ですが、購入前に実物の家を確認することが出来ないという特性を持ちます。間取り図でしっかりイメージをつかみ、把握しなければ広さや間取りに後悔する点が出てくる可能性が高くなるのです。加えて、モデルハウスは実際よりも設備のグレードが高く、間取りや部屋そのものも広い傾向にあります。モデルハウスそのままの住宅が手に入るわけではないことを、覚えておきましょう。
注文住宅の自由度が高いのは確かに大きなメリットですが、そのまま欠点に繋がるケースもあります。通常の設備を変更し、グレードアップや仕様変更を重ねるとそのまま建設費用が跳ね上がるものです。気がつけば予算を軽くオーバーしていた、ということも珍しくありません。実際にこだわりたい部分を絞らなければ、必要以上に費用がかさんでしまいます。
入居までには時間がかかることも、覚えておきたいところです。大抵の場合、ハウスメーカーや工務店との面談から本契約までは1か月から2か月はかかります。上棟から最短でも45日か90日程度の期間でようやく注文住宅が完成するのです。その間はどこに住むかといった問題があります。